Space Age 概要

2026-05-22

Space Age の概要 — Factorio ガイド(wiki.factorio.com からの転載)

Space Age は 2024 年 10 月 21 日に発売された Factorio の有料拡張パックで、 3 つの追加モッドから構成されている、 という変則的な作りになっています。
Nauvis でロケットを打ち上げて終わりだった本編の先に、 「他惑星を巡って太陽系の端まで到達する」 という新しい終盤体験を足した、 という位置づけの拡張です。

新惑星・宇宙プラットフォーム・品質システム・高架線路まで、 ベースゲームを大きく拡張する内容が詰まっています。
ここでは 3 つの構成モッドそれぞれの中身を整理していきます。

拡張の構成

3 つのモッド

Space Age 拡張は、 次の 3 つのモッドから構成されています。

  • Space Age: 4 つの新惑星、 宇宙プラットフォーム、 再設計されたテックツリーを特徴とするモッド
  • Quality: 建物やアイテムの能力を「垂直的」 に大幅に向上させることを可能にするモッド
  • Elevated Rails: より良い線路ルーティングと交差点を実現するモッド

「Quality」 と「Elevated Rails」 はどちらも「Space Age」 の依存モッドですが、 個別に有効化することもできる、 という設計です。

モッドを個別に使うケース

「Quality だけ入れてベースゲームを縦に伸ばしたい」 「Elevated Rails だけで鉄道網を整えたい」 という遊び方も可能で、 拡張をフルで使わない選択肢も用意されています。
これは経験上、 「とりあえず Space Age を買ったけど他惑星はまだ自信がない」 という人の最初の遊び方として、 けっこう有効な選択肢になります。

Switch 版の事情

ちなみに、 この拡張はスペースおよびメモリの制約のため Nintendo Switch 1 版では利用できず、 Nintendo Switch 2 版専用となっています[1]。
PC 版を中心に遊ぶ人には関係しませんが、 携帯機メインの人は対象機種を確認しておくと安心です。

Space Age モッド本体

拡張のコア

Space Age 本体は名称的にも実体的にもこの拡張のコアで、 4 つの新惑星と宇宙プラットフォーム、 再設計されたテックツリー、 という 3 つの大きな追加要素を持っています。

4 つの新惑星

Space Age モッドはテックツリーを拡張し、 プレイヤーが宇宙プラットフォームで移動できる 4 つの新惑星を追加します。
各惑星は独自の新資源・ゲームプレイメカニクス・オリジナル音楽・固有の挑戦を備えていて、 それぞれが事実上の「別ゲーム」 のような濃度を持っている、 というのが Space Age 最大の特徴です。

それぞれの惑星のテーマをざっくり並べると次のとおり。

  • fct.term.planet_vulcanus: 溶岩の池から金属を直接鋳造できる、 水のない溶融の惑星
  • fct.term.planet_fulgora: 雷が頻発する砂漠惑星で、 唯一の資源は異星文明が残したスクラップの山
  • fct.term.planet_gleba: 植物や菌類が繁茂する湿った世界で、 生物由来の産物は最終的に腐敗へと変化する
  • fct.term.planet_aquilo: 機械が加熱されないと凍結する、 液体アンモニアに覆われた荒涼とした氷結の惑星

ボリュームの内訳

Space Age が追加するボリュームは、 数字で並べるとかなりのものになります。

  • 実績 29 個
  • 中間製品 30 種
  • 建物 22 種類
  • 新規オリジナル音楽 8 時間
  • サイエンスパック 5 種類
  • 武器 5 種類
  • 惑星 4 つ
  • 敵 2 種類

ロケットを打ち上げて終わるベースゲームと違い、 Space Age の最終目標は太陽系の端に到達できる宇宙プラットフォームを建造することになります。
1 つのゲーム内目的としては、 Factorio 史上もっとも長期戦のゴールです。

「全惑星制覇」 までの所要時間

ちなみに、 全惑星をクリアして Space Age をフルに走り切るには、 ベースゲームクリア後さらに 100〜200 時間かかる、 という感触です。
ベースゲームを 50 時間で抜けるプレイヤーでも、 Space Age は別ゲーム並みのボリュームを覚悟しておくとよいかもしれません。

Quality モッド

品質システムの位置づけ

Quality は単独でも有効化できるモッドで、 本編に「品質」 という縦軸を導入する拡張機能です。
スピード一辺倒だった本編に対して、 「縦に強くする」 「縦に伸ばす」 という別軸の進化方向を加える、 というのがコンセプトの核です。

「縦」 に工場を伸ばす設計

Quality モッドは、 すべてのアイテム・構造物・装備品に対して 4 つのより高い品質ランクを導入し、 属性を底上げします。
「規模を広げる代わりに、 縦方向に工場をアップグレードできるようにする」 のが品質の目的、 という設計コンセプトです。

より高品質のアイテムは、 生産施設で新しい品質モジュールを使用した際に確率で生成される、 という抽選的な仕組みになっています。
スピード一辺倒だった本編に「縦方向の進化」 を導入する、 というのが Quality モッドの肝です。

Space Age と組み合わせたときの解放条件

Space Age モッドと組み合わせて有効化すると、 上位 2 つの品質ランク (Epic / Legendary) は fct.term.planet_gleba と fct.term.planet_aquilo のテクノロジーを要求してきます。
逆に言えば、 Quality だけ単独で有効化した場合は Nauvis のサイエンスでも Epic / Legendary に到達できる、 という違いがあります。

Recycler の同梱

また、 Quality モッドにはリサイクラー (fct.term.building_recycler) も含まれていて、 ほとんどのアイテムを原材料に戻すことができます。
ただし 75% の損失があるため、 「気軽に戻す」 ではなく「品質アップサイクリング」 のためのループ構築用途、 と考えるのが運用上は正確です。

Elevated Rails モッド

立体交差時代の到来

3 つ目の追加モッドは Elevated Rails で、 平面しかなかった Factorio 鉄道網に立体交差を導入する拡張です。
「鉄道網がベース工場と物理的に競合する」 という古典的な悩みに対する、 公式から提示された解決策、 と考えるとよいでしょう。

高架線路の追加

Elevated Rails モッドは、 線路のランプとレール支柱を追加して高架線路を構築できるようにする、 シンプルな拡張モッドです。
高架線路は地面の上に第二層の線路として機能し、 ほとんどの建物をその下に配置できるようになります。

これは経験上、 「鉄道網と工場ブロックの干渉」 という Factorio 古来の悩みをだいぶ緩和してくれます。
工場の上空を駆ける長距離列車、 というのが現実的になります。

こんなときに役立つ

高架線路は次のような場面で特に有用です。

  • より効率的な交差点を組むとき
  • 困難な地形 (崖、 谷など) を横断するとき
  • Nauvis の海や fct.term.planet_fulgora の石油の海を橋渡しするとき

地形に縛られて鉄道網が歪んでしまう、 という現象を構造的に避けられるので、 大規模ベースの設計自由度がだいぶ上がります。

単独運用も可能

Elevated Rails も Space Age への依存モッドとして付属しますが、 単独で有効化して「ベースゲーム + 高架線路だけ」 という遊び方も可能です。
「高架線路だけ試したい」 「Quality と Space Age はまだ要らない」 という人に向いた選択肢です。

まとめ

Space Age は別ゲーム級の拡張

Space Age はベースゲームのちょっとした拡張ではなく、 「Factorio をもう一度最初から作り直したような別ゲーム」 と言ってよいスケールの拡張です。
29 個の実績、 4 つの惑星、 8 時間ぶんの新音楽など、 数字だけ見てもボリュームの大きさが伝わります。

段階的に楽しめる構造

3 つの構成モッドが独立して有効化できる構造は、 ありがたい配慮です。
本気で全部やる前に、 Quality だけ触ってみたり、 Elevated Rails で鉄道網を整えてみたり、 段階的に拡張に慣れていける、 という導線設計になっています。

ベースゲームを抜けたら手を出す価値あり

経験上、 ベースゲームをクリアした人なら、 Space Age への移行は迷う必要がないと思います。
むしろ「ベースゲームをクリアした直後の熱量を、 もう 100 時間分は引き伸ばせる」 という意味で、 拡張としての満足度はかなり高い部類です。

参考リンク

  • 公式コンテンツページを参照してください
  • 公式ローンチトレーラーを視聴してください